◆ストーリー
霞と主人公である良治は、許されない関係と知りながらも、お互いに体を重ねあっていた。

そんなある日、霞の夫であり、良治の叔父である寿志の転勤が、霞の口から良治に告げられる。
霞は、これを機に寿志と別れて良治と結ばれたいという事を、遠まわしに口にした霞に対して、
良治の胸に真っ先に過ぎったものは戸惑いだった。
いずれは霞と一緒に暮す事を考えていた良治だったが、この突然過ぎる別離に、言葉を継げなくなってしまう。
その良治の態度を見た霞は、自分が想っている程に、良治が自分の事を想ってくれていないのではと感じ、
失意のうちに身を引く事を決意する。
気まずい関係になったまま、引越しする日が来てしまい二人の関係は消滅した。

霞との別離から、二年後…。

良治は自分の選択を悔いたまま、大学の院へと進学していた。
そんなある日、霞の妹であり、大学院の先輩である春海から、夏休み中のバイトを紹介される。
そのバイトとは、避暑地にあるペンションの手伝いだった。
強引にバイトを決められ呆れた気持ちもあったが、それでも、特に予定のなかった為に、
春海に教えられたバイト先に向かう良治。
バイト先では、ペンションのオーナーである『久方　奈津乃』から、一緒に働くバイトの女性を紹介される。
その女性は、主人公が会いたいと切に願っていた霞だった。
気後れと、それ以上に大きな喜びで胸を満たした良治のバイト生活が始まる…。

◆登場キャラクター
●松原霞(まつばら　かすみ)
前作のヒロイン。
夫の仕事の関係で、引っ越す事になり主人公と別れる。
本当は、夫と別れて主人公と結ばれたいと思っていたが、
主人公が躊躇っているのを見て、身を引く事を決意する。
その結果、主人公の元を去り、夫とともに引越しをするが、
主人公の事を忘れられずに、ずっと気持ちを引きずっている。
引っ越した後も、夫は殆ど家に居ず、娘は留学してしまった為に、
殆ど家に一人で居る事になった。
家の近くにある、友人である奈津乃のペンションの通いのバイトをしている。

●久方奈津乃(ひさかた　なつの)
ペンションのオーナー。
霞の友人であり、未亡人。
ペンションを切り盛りしているだけあって、結構しっかり者。
バイトとして雇っている、フラフラとした性格の甥っ子に手を焼いている。
気落ちして元気がない霞から、ペンションでバイトをしたいという話を聴いて、
気分転換になればいいと思い、承諾する。
主人公に対しては、最初、かなり冷たい態度を取る。
仕事に厳しい為、キツイ性格と思われているが、本当は子供好きで優しく落ち着いた性格。
カミナリが苦手。

●藤野碧(ふじの　みどり)
ペンションに来ている、宿泊客。
明るくエッチな感じで、それなりに遊びなれている。
何かと主人公にモーションをかけてくる。
霞に対しては、敵愾心にも似た対抗心を持っている。
その為、主人公と霞とがただならぬ関係だった事を知ると、霞の見ている前で、
主人公に積極的にアプローチしてくるようになる。
性格は基本的に明るく、強気のお姉様系。